縁起の智慧と幸せの教え/The Wisdom of Interbeing and The Art of Happiness

NEW!『エンゲジード・エンゲジード・ブディスト」のめざす3・11後の世界(永井浩)

—世界のエンゲージドブディストと描くポスト3・11—

An International Engaged Buddhist Vision for Post 3/11 Japan

2011 年3 月11 日の東日本大震災は、現代社会における経済開発中心主義が行き過ぎてしまったことを露呈し、日本社会にとっての重大な分岐点となりました。

日本は、アジア諸国の中でも近代工業社会として高度な発展を遂げた最初の国です。しかし、そのためには人とのふれあいを大切にする農村社会や伝統文化は蔑ろにされ、代わりに仕事中毒、大量消費主義、発展と成功を求めるとめどない意欲が支える、人間性が阻害された都市生活が築かれました。日本の豊かな自然環境は、次第にこの社会のうねりに飲み込まれていき、新たに放射能汚染問題が今日の日本全域に拡がっています。

日本には、1400 年を超える豊かな仏教の歴史があります。しかし、現代日本においては、その歴史の中で培われてきた「足るを知る」という精神や人と自然との調和という仏教的価値観は何の役割も果たしていません。そして日本の仏教僧や寺院もまた、その役割を十分に発揮していません。日本はアジアの中でも近代化を成し遂げた国の代表として先陣を切ってきましたが、他のアジア諸国も様々な問題に直面する日本と同じ末路を辿らなければならいのでしょうか。すでに日本と同じ混乱を迎えている西洋はどうなるのでしょうか。

近年、仏教界からの新しい発言は、国民総幸福指数を学んでいる経済学者、瞑想に幸せに生きる実証可能な技術を見出そうと研究している科学者、古来伝わる仏教の智慧が現代社会の力学と相関関係性を表していることを再発見しているシステム理論家など、近代主義の支持者達からの注目を集めています。仏教は、現代社会が持つすべての問題に対し答えを提示することはできないかもしれませんが、仏教が説く縁起の智慧と幸せの教えは、諸問題に取り組み、後世に幸福をもたらす道筋を描く為の確かな道しるべとなるはずです。

今回のシンポジウムには、様々な分野で活動を展開している仏教徒リーダー達が集います。是非シンポジウムに参加し、一緒に日本社会に必要な新たな方向性を模索しませんか。開催にあたって

東日本大震災は、現代社会における経済開発中心主義が行き過ぎてしまったことを露呈した。近代化が進んだ日本社会で、人々が宗教に求めるものは何か。仏教的価値観は、今の社会に何を提示することができるのか・・・。

日時 2012 年11 月10 日(土) 13:00〜17:00

基調講演:スラック・シヴァラク氏(タイ・INEB 創立者)

パネルディスカッション

  • パイサン・ヴィサロー師(タイ・ブディカ仏教と社会ネットワーク)
  • 釋惠敏師  (台湾・台湾臨床仏教研究所の創立者)
  • 戸松義晴師  (日本・前全日本仏教会事務総長)
  • 千石真理師(日本・京都大学こころの未来研究センター)
  • 座長: ハルシャ・ナバラテナ ( スリランカ・INEB 理事長)

<問い合わせ・予約先>E-mail : inebevent@gmail.com

主催 Japan Network of Engaged Buddhism (JNEB)

協力 孝道教団

参加費1,000 円/学生500円

要予約/定員 200 名(日英同時通訳付き。talks will be given in English with simultaneous Japanese translation provided)

会場: 考道山本仏殿(横浜市神奈川区鳥越38 最寄り駅:東白楽)アクセス

パネリスト紹介

スラック・シヴァラク氏 (Sulak Sivaraksa):

1933 年生まれ。歯に布を着せぬ言論活動で知られるタイの代表的な知識人。社会批評家、学者、出版者、活動家として、1960 年代末より、仏教僧侶や学生活動家たちと共に奉仕活動を軸とする、農村の自立発展のための多数のプロジェクトに参画すると同時に、多くのNGO・社会的起業を創設してきた。タイ語と英語による書籍と論文は100 点以上にのぼる。代表的な英文著作に、「Conflict, Culture, Change: Engaged Buddhism in a Globalizing World(紛争・文化・変化——グローバル化する世界のエンゲージド・ブディズム)」、『しあわせの開発学〜エンゲイジド・ブッディズム入門』(ゆっくり堂)など。1995 年、もうひとつのノーベル賞といわれる「ライト・ライブリフッド賞」受賞。2011 年、第28 回庭野平和賞受賞。

パイサン・ヴィサロー師(Phra Paisan Visalo)

タイ国チャイヤプーム県にある、スカト森林僧院の住職を務める。タマサート大学を卒業した後、1983 年に出家。主に、環境問題、オルタナティブな開発、紛争解決、タイ仏教会改革などの活動を展開している。最近は、ターミナルケアを精神面と身体面の両面から行うために、宗教者と医療従事者をつなぐネットワーク作りに力を入れてる。タイ語による著作は多数。

釋惠敏師(Huimin Bhikshu )

台湾僧侶;法鼓山仏教大学学長国立台湾大学付属病院ホスピス・緩和ケア病棟(台湾最初の公立病棟)で1998年に臨床仏教師(チャプレン)の養成講座を創立して臨床仏教学協会(Association of Clinical Buddhist Studies)の設立メンバー(2007)

戸松義晴師(Yoshiharu Tomatsu)

浄土宗心光院住職 。浄土宗総合研究所主任研究員。1991 年にハーバード大学神学部より修士号を取得。2005 年からは、慶応大学医学部大学院にて、生命倫理を教えている。また2010 年から2012 年、全日本仏教会の事務総長を務めた。

千石 真理 (Mari Sengoku)

1994 年より、米国ハワイに日本人初の女性本願寺派開教使として13年間赴任。ハワイで僧侶、病院チャプレン、心理カウンセラーとして人種、宗教を超えて活動。帰国後、浄土真宗哲学から派生した内観心理療法のうつ病患者に対する研究で医学博士を取得。現在は京都大学こころの未来研究センターで絆造りや幸福感、スピリチュアルケアについて研究している。

ハルシャ・ナバラトナ(Harsha Navaratne)

スリランカでもっとも有名な開発NGO「セワランカ」の代表。スリランカのNGO 界の指導的立場に立つ。シンハラ人の仏教徒として、スリランカの民族抗争の非暴力的な解決に取り組み、ヒンドゥ教徒であるタミル人の支援活動に尽力したINEB の活動家。1992 年にセワランカを設立する以前は、仏教的地域開発を進めているサルボダヤ運動で長年働き、また政府の貧困削減プログラムの大統領アドバイザーを務めたこともある。

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